英語の生きた現場を再現して、生きた英語を身につける
僕は大学を卒業した時点でも、ほとんど英語を話せませんでした。
それから日本で仕事をする中で、別に英語も必要ありませんでしたので、英語は文法すら忘れるようになって、疑問形の作り方すら忘れてしまっていました。
日本に住んでいると、英語の必要性を感じにくいのでからこれは当たり前です。
僕はオーストラリアに行って英語を勉強しなおし、現地の仕事で英語を使うようになって初めて上達するようになりました。
2年前に一度だけ受けてみたTOEICは885点でしたが、点数だけでは判断できないコミュニケーション能力の重要性を意識しました。
<目次>
- 1.TOEICはコミュニケーションの土台をつくる基礎のテスト
- 2.コミュニケーションを意識した英語勉強は重要
- 3.学校で学ぶ英語はコミュニケーションをどれだけ意識しているか。
- 4.生きた英語は現場の中で鍛えられる。
- 5.学校教育を通じ生きた現場をいかに再現するかで、学生は生きた英語を身につけられる。
1.TOEICはコミュニケーションの土台をつくる基礎のテスト
実際、海外で英語を使って仕事をしているような方は、TOEICの点数は意外に低い人も多いと聞きます。
正確な英語力を測るのであれば、TOEFLやIELTSというスピーキングやライティングを含めたテストをするに限ります。
TOEICでも最近はスピーキングを測るテストもあるようですが、メインはいまだにリスニングとリーディングです。
そのためTOEICの点数が高くても、コミュニケーションできるとは限りません。
ただコミュニケーションの土台をつくる基礎としての意味はあります。
2.コミュニケーションを意識した英語勉強は重要
英語はコミュニケーションツールです。
100点満点なんてありません。
日本語だって日本人の僕たちでさえ、どこまでできれば100点満点かわかりませんよね。
それよりも相手に言いたいことを理解してもらうことが重要なんです。
まずは理解してもらうことです。
理解してもらうのに、流暢である必要はないです。
単語と単語をなんとか組み合わせて、相手が理解できればオーケーです。
それがコミュニケーションを意識するということです。
3.学校で学ぶ英語はコミュニケーションをどれだけ意識しているか。
先日こんな記事を見つけました。
なかなかひどい結果ですが、こうしてありのままを公表するだけまだありだと思います。
もし全国一斉で、先生方にテストを受けていただいて結果を公表すれば、今の日本の英語教育の立ち位置が見えてくるのではないでしょうか。
おそらく英語教員の方々も、英語力がないわけではないと思います。
TOEICで点数をあげてもしゃべれるようにはなりませんが、コミュニケーションの基礎を学ぶことはできます
ただ、実際のコミュニケーションを意識した英語を身につけて、それを学生に教えようとしているかというスタンスが欠如しているのではないかと感じます。
4.生きた英語は現場の中で鍛えられる。
文法は言語の基礎です。
基本の5文型だけは絶対頭に入れておきます。
コミュニケーションを効率的に学びたいのであれば、それだけで十分です。
そのうえで、生きた英語を身につけていきます。
これは現場の中で、窮地に追い込まれた経験を繰り返すことによって鍛えられます。
そこで「あの時こういえばよかったんだ、と感じ学んで、再度同じような状況に臨む。」といったサバイバル的な順序で養われていくと感じます。
これは英語の勉強に限らず、なんでも同じような順序で頭だけではなく体にすりこんでいきます。
5.学校教育を通じ生きた現場をいかに再現するかで、学生は生きた英語を身につけられる。
もしTOEICで850点くらいとれない英語教員は、そもそも現場で生きた英語を学んでいないのだということの証明です。
そんな教員に英語を教えられても、学生は英語を話せるようになるわけがない!
基本5文型以外の英文や、普段使わない単語をこねくり回すような授業なんて、意味なくないですか?
そんなムダなことをするよりも、教室や課外授業で現場を再現し、
学生にシチュエーションを体感させるような仕組みを作ると生きた英語を学べます。
文法の間違いを探すのではなく、
現場でどうすればコミュニケーションできるのかをみんなで考えるような授業をしたいです。
学生の頃にそんな授業を受けたかったな~。